とある物語に出てくるあまりに救いがない子に向けて書いた曲です。形にすることで悲しみが昇華されるような気がしました。寄り添ってくれるような曲になったと思います。
10曲の中でいちばん完成形が掴めなかった曲ですが、とても化学反応が起きた気がします。
昏き世界、と自身で思い込んでいるこの世界はそれほど昏くもないんじゃないかな、という、後半に向けて光が見えてくるようなイメージで曲を書きました。このイメージを作詞者のお唯さんに伝えたらあまりにもドンピシャな歌詞を書いてもらえて、それはそれは私にとってのカタルシスでした。
全ては2番のサビ「人生イージーゲーム 捉え方次第」というフレーズに集約される気がします。というわけでこのタイトルにしました。多分自分を鼓舞する歌詞というか、自分自身に対するポジティブな説教のようなテーマになっているんじゃないでしょうか。
曲はふんだんにシンセを使っているのが耳につきますが、ギターも自重せずに弾いてます。作ってて楽しかったです。
得意分野!というわけで、As I Lay Dying みたいなメタルコアが書きたいと思って完成してみたら完全にVisual系の人のメタルになりました。不思議なものです。歌詞はこれまた自分に対する説教です。説教メタルです。
実は当初今のBメロがサビだったんですが、もっと強いサビを!と思って発展させました。リフは弾いてて楽しかったんですが、ギターソロはもうワケがわかりません。
以前リリースしたpositron, Bleak Life, Save Your Heart に続くギターインスト第4弾という感じです。テーマは「突き抜けろ!」という感じで、さほど意味も込めずに突き抜けてみました。メロディーはクサクサになりましたね。クサクサは弾いてて楽しいです。
こんなにサビが決まらなかった曲も無いんじゃないかな。。結果的に明るいメロスピにしたらしっくりきました。
歌詞のテーマは METALLICA の Disposable Heroes が語った「戦争における"使い捨ての英雄"」を前提として「平和なはずの現代における "ヒーロー" が、別の意味で使い捨てのようだ」みたいな感じです。輝かしい存在は使い捨てなんかじゃなく本当の意味で輝いてほしいな、なんて気持ちで書いたんですが、読み直すととてもわかりづらいなと思いました。
自分のバンドのボーカルに、いかにバンドでやりそうもない曲を歌ってもらうか、というのが最大のテーマでした。とはいえ CRUEL REASON を知らない人にうちのボーカルを紹介したい、みたいな気持ちもあり、なおかつシンセばっかりってのもあり着地点が難しかったです。
タイトルはオマージュなのですが、現代社会のコミュニケーションってのは多様化しすぎて難しいですよね。
作詞時にお願いしたのは「ドラえもん」でした。ここではないどこかで僕らしか知らない大冒険をして、そして最終的に日常に戻ってくる。でもあの場所での出来事は全部現実だったって僕は知っている。そんなテーマで一つ作品を作りたかったんです。
曲はとにかく「景色が見える」ことを意識しました。でもそれとは全然別の観点で転調まみれになったので、改めて聴くと無茶苦茶な展開だな、って部分も多いです。それも含めて全てがお気に入りです。
最初はコロナぶっとばせみたいな曲だったんですが、さすがに美しくないなと思い徐々に今の形に近づいていった気がします。
とはいえメロディなんかは最初に作った時点からあまり変えてません。安定したメロディに不安定っぽいアレンジを組み合わせたのが良い感じにエモくなってくれた気がします。ボーカリストを最初からイメージして作ったのもあり、かなりハマってくれたのではと思います。当初は1曲目にしたいと思ってたんですが、曲が強くなったのでラストを支えてもらうことになりました。
2020年5月4日にリリースした曲の再録バージョンです。この曲だけ既存曲ということになりますね。アルバムのテーマが決まった時点でこの曲は絶対入れようと決めていました。
元々コロナ禍初期に「救い」をイメージして作った曲なのですがやはり歌詞がある曲ではないので、コンセプトのあるアルバムに含めてあげることで本来収まるべき場所に収まったような、そんな感覚です。
曲順は最後なんですが、本編は9曲目まで+エンディングとしての本曲、みたいなイメージです。